2007年04月24日 - Googleによるプライバシー対策は、監視社会の足音への不安を解消していない
Googleは2007年4月、DoubleClick社を買収し、Web上での広告業界にて主要な地位を占めるだろうとの記事を最近目にした。
3月にGoogleより発表された新たなデータ保存方式は、DoubleClick買収後にプライバシー保護派による抗議や集団訴訟を回避する目的であると推察される。
ダブルクリック社はAbacus Directなるオンラインショッピング企業を買収した際に、顧客データベースを統合し住所氏名とDoubleClick側が把握している情報を結び付けようとしたものの、多くの個人・団体より非難を受けて撤回した(ところで君は、DoubleClick社を本当に知っているのかい?(2007年4月23日, Semplice)参照)。
Googleの対応はかつてのプライバシーに慎重な層よりの非難を再度被らない目的と考えられるが、多くの火種がWebに広くばら撒かれ、いずれ大火となる気配がある。
Googleは従来は利用者のIP addressを記録し、Cookieをセットし多くの情報を記録していたのだが、企業姿勢を転換したのだろうか。
2007年3月14日、Googleはプライバシーに配慮した対策を発表する(Taking steps to further improve our privacy practices(Official Google Blog)
CNET Japanの日本語記事より抜粋して紹介する。
「特定の検索に関する情報は無期限に保持されるが」って、どういう事なんだろうか。何を指すのだ?
それは置いておいて。
ユーザーのプライバシーに配慮し、よりもっと短い時間・もしくは保存しないべきではないか?との疑問も湧くんですが。
Googleはこのように解説している。
「多くの情報と結び付けたIPアドレスを、18-24ヶ月もの長い間保存するのはおかしいじゃないか!」との話もネット上では語られている。そもそも保存するべきではない、と。
あまりにも露骨なユーザートラッキング、そして監視ではないか。
検索クエリーを元にしたマーケティング用の資料を作成するとして。
IPアドレスは接続したユーザーの地域や国などを大まかに特定できれば良いだけで、具体的にそれこそ「個人を特定し得る・もしくは極めて限定されたアドレスブロックまで突き詰める」必要なんて、元々無かったのだ。
日本 - 某都道府県 - ある市町村。冬物衣料やスノーモービルのアドワーズ広告や取引量の裏づけとするならば、この程度で十分だったはず。
Googleの新指針は一見すると歓迎されているように「見える」が、実際にはそれほど喜ばれてはいないようだ。
手厳しい層よりは、今回の対応はまだまだまだ不十分であるとの評価を下している。
自分も全く同様の見解である。
クッキーにしたって、やたらと長い有効期限なんて設定すべきではない。
ちなみにGoogleも参加しているスパイウェア対策団体のASC(Anti-Spyware Coalition)は、2007年3月に発表した「Best Practices」中にては、サードパーティのトラッキングクッキーは2年以上の「生存期間」をもたすべきではないと記述している。
(Best Practices(ASC))
それにも関わらず2007年4月20日現在、GoogleによりsetされるCookieの有効期限は2038年1月18日である。
今回発表された新指針の18-24ヶ月は、ASCのドキュメントにぎりぎり抵触しない期限ですね。まずは速やかに現状を改善したらばどうでしょうか。
皆さんはこの問題を、どう考えますか?
(直接の関わりは無いが、Googleは「Stop Badware Coalition」なる団体に参加していながら、多くの悪質な詐欺ソフトウェアをスポンサード広告として表示していた過去がある(Googleの広告に潜む、マルウェア配布者による広告(2006年3月22日, Semplice)参照のこと)。バッドウェアをばら撒く事実上の主体となっていた企業であるにも関わらずだ)。
DoubleClickによるサードパーティクッキー(時にはトラッキングクッキーと呼ばれ、場合によってはスパイウェアとして扱われる)は消費者のネット上における行動に基づき多くの情報を複合的に蓄積し、広告を配信したり、またトランザクション量をマーケティング資料として生かすだろう。布の縦糸と横糸を結びつけるようなイメージだ。
(詳しくはクッキー(Cookie)の諸問題 - トラッキング クッキー ・ 追跡クッキー ・ サードパーティ クッキー(2006年10月12日, Semplice)を読んでいただきたい。)
これにGoogleの技術力、ユーザーDoubleClickの情報収集力がプラスされたらば、どうなるんだろうか。
Privacy Forumの創設者でCIFIP(California Initiative for Internet Privacy)の共同創設者であるLauren Weinstein氏は、MicrosoftやGoogleが集める検索履歴は大変魅力的なマーケティングツールであると語る(http://news.yahoo.com/s/nf/20070406/bs_nf/51313Possible DoubleClick Sale Raises Privacy Concerns)。
さて、サードパーティクッキー技術と広告配信機能、これにGoogleによる検索履歴の保存機能が結びついたらば、どうなるんだろうか。
一つ付記しておく。
誤解している方が居るんだけど、「他社にはモロなデータを渡しません」とのプライバシーポリシーはこの際、どうでもいい話である。
Googleという企業1社によりありとあらゆるシーン(ユーザーのWebサイト訪問履歴やバナークリック履歴やIPアドレスその他諸々の記録、広告配信、Google AdSenseへの応用)が対応されてしまうんだから、結局はGoogleを信頼するのか否かになってしまうのだよ。
これが多くのプライバシー擁護派や団体が警戒する要因の一つである。
買収後にDoubleClickのパワーやリソースを吸収し存分に生かすのはいかがなものかと、同業他社より幾つかの非難が沸いている。
プライバシー保護関連のグループとしては、この記事。
是非ともブックマークしていただきたい。いずれ数ヶ月後・数年後に、必ず役立つ内容となるだろう。
Webを支配するGoogle帝国の膨張に対する危惧なのだな。
「Google幹部」とやらの話を読んでもらいたい。
じゃあ、話をひっくり返して読み解いてみますか、その他諸々を含めて。
ところで君は、DoubleClick社を本当に知っているのかい?(2007年4月23日, Semplice)
Googleが何故か米国法務省よりのログ開示請求を断ったとして、ネット上では英雄扱いされている。だが法務省は個人を特定できるようなもの・IPアドレスをふくむようなものを要求したのではないし、話が最初からおかしいのだ。
政府よりユーザーを守ったように演出するGoogleと、その他大勢(2007年4月20日, LucaBlog)にて記載したが、Googleによるアナウンスは個人情報の保護や配慮よりもむしろ、独自のノウハウの漏洩を恐れたからとしか思えない。
IPアドレスの記録、有効期限が2038年のCookie。ユーザーを重視する企業ならば、有り得ない話だ。
それにも関わらず、Googleを「プライバシーの救済者」として賛美する記事が多いのは何故だろうか?
3月にGoogleより発表された新たなデータ保存方式は、DoubleClick買収後にプライバシー保護派による抗議や集団訴訟を回避する目的であると推察される。
ダブルクリック社はAbacus Directなるオンラインショッピング企業を買収した際に、顧客データベースを統合し住所氏名とDoubleClick側が把握している情報を結び付けようとしたものの、多くの個人・団体より非難を受けて撤回した(ところで君は、DoubleClick社を本当に知っているのかい?(2007年4月23日, Semplice)参照)。
Googleの対応はかつてのプライバシーに慎重な層よりの非難を再度被らない目的と考えられるが、多くの火種がWebに広くばら撒かれ、いずれ大火となる気配がある。
プライバシーの改善に目覚めた、ように見えるGoogle
新たなプライバシーへの指針?
Googleは従来は利用者のIP addressを記録し、Cookieをセットし多くの情報を記録していたのだが、企業姿勢を転換したのだろうか。
2007年3月14日、Googleはプライバシーに配慮した対策を発表する(Taking steps to further improve our privacy practices(Official Google Blog)
CNET Japanの日本語記事より抜粋して紹介する。
米国時間3月14日に発表された新しい方針の下では、IPアドレスの末尾の8ビット分とクッキーのデータが、保持期間の延長を法律によって求められないかぎり、18〜24カ月後には匿名扱いにされることになる。Googleは、この措置を2007年末までには完全実施したいとしている。特定の検索に関する情報は無期限に保持されるが、新たな方針により、検索と特定の個人やコンピュータを結びつけることは、これまでに比べてずっと困難になる。
プライバシー擁護家たちはおおむね、Googleの方針変更は正しい方向に進むための一歩だとしながらも、ウェブ検索の利用者を捜査機関の厳しい監視の目から守るにはまだまだ不十分だと述べている。検索履歴が残っていれば、警察や政府は、そこからユーザーについてのありとあらゆる個人情報を取り出せる、というのが彼らの言い分だ。
「Googleの新方針は十分なものとは思えない。期間が長すぎるし、実際にはデータ破棄ではなく、データを識別できないようにするという性格が強い。18〜24カ月後ではなく、18〜24時間後には処理されるべきだ」と、電子プライバシー情報センター(EPIC)のエグゼクティブディレクター、Marc Rotenberg氏は、「これではまだ、Googleの検索エンジンが抱える問題解消のために動き出したとは、私には得心できない」と語った。
Boston Software ForensicsのインターネットセキュリティおよびプライバシーコンサルタントのRichard M. Smith氏は、GoogleはIPアドレスとクッキーをサーバにアーカイブすべきでないとし、「Googleはスパイ事業のようなことをすべきではない。IPアドレスと検索文字列のログを残すことで、Googleは世界最大の諜報活動を行っている」と述べた。
グーグル、プライバシー保護に配慮した新データ保存方針を発表(2007年3月15日)(CNET Japan)
「特定の検索に関する情報は無期限に保持されるが」って、どういう事なんだろうか。何を指すのだ?
それは置いておいて。
ユーザーのプライバシーに配慮し、よりもっと短い時間・もしくは保存しないべきではないか?との疑問も湧くんですが。
Googleはこのように解説している。
Why not keep the logs information for an even shorter time period?
We are trying to strike the right balance between various goals: (1) using logs data to improve Google’s services for our users and protect them from security and other abuses, (2) creating additional privacy safeguards by providing more transparency and certainty about our data retention practices, and (3) abiding by data retention requirements.
(和訳)
何故にログ情報の保存をより短い周期としないのだ?
私達は様々な目標のために適切なバランスを得ようとしている:(1)ログデータを我々のユーザーのためにGoogleのサービス改善のために・そしてセキュリティとその他の悪用より彼らを守るために利用している。(2)我々のデータ保持業務においてより一層の透明性と確実さを提供することによって、新たにプライバシー予防処置をとっている。(3)データを保存する条件に従っている。
Google Log Retention Policy FAQ
「多くの情報と結び付けたIPアドレスを、18-24ヶ月もの長い間保存するのはおかしいじゃないか!」との話もネット上では語られている。そもそも保存するべきではない、と。
あまりにも露骨なユーザートラッキング、そして監視ではないか。
それほど「必須」でもない情報を集積しているGoogle
検索クエリーを元にしたマーケティング用の資料を作成するとして。
IPアドレスは接続したユーザーの地域や国などを大まかに特定できれば良いだけで、具体的にそれこそ「個人を特定し得る・もしくは極めて限定されたアドレスブロックまで突き詰める」必要なんて、元々無かったのだ。
日本 - 某都道府県 - ある市町村。冬物衣料やスノーモービルのアドワーズ広告や取引量の裏づけとするならば、この程度で十分だったはず。
Googleの新指針は一見すると歓迎されているように「見える」が、実際にはそれほど喜ばれてはいないようだ。
手厳しい層よりは、今回の対応はまだまだまだ不十分であるとの評価を下している。
自分も全く同様の見解である。
Googleによるトラッキングクッキーの不思議
クッキーにしたって、やたらと長い有効期限なんて設定すべきではない。
ちなみにGoogleも参加しているスパイウェア対策団体のASC(Anti-Spyware Coalition)は、2007年3月に発表した「Best Practices」中にては、サードパーティのトラッキングクッキーは2年以上の「生存期間」をもたすべきではないと記述している。
(Best Practices(ASC))
それにも関わらず2007年4月20日現在、GoogleによりsetされるCookieの有効期限は2038年1月18日である。
今回発表された新指針の18-24ヶ月は、ASCのドキュメントにぎりぎり抵触しない期限ですね。まずは速やかに現状を改善したらばどうでしょうか。
皆さんはこの問題を、どう考えますか?
(直接の関わりは無いが、Googleは「Stop Badware Coalition」なる団体に参加していながら、多くの悪質な詐欺ソフトウェアをスポンサード広告として表示していた過去がある(Googleの広告に潜む、マルウェア配布者による広告(2006年3月22日, Semplice)参照のこと)。バッドウェアをばら撒く事実上の主体となっていた企業であるにも関わらずだ)。
GoogleによるDoubleClick買収を紐解く
DoubleClickによるサードパーティクッキー(時にはトラッキングクッキーと呼ばれ、場合によってはスパイウェアとして扱われる)は消費者のネット上における行動に基づき多くの情報を複合的に蓄積し、広告を配信したり、またトランザクション量をマーケティング資料として生かすだろう。布の縦糸と横糸を結びつけるようなイメージだ。
(詳しくはクッキー(Cookie)の諸問題 - トラッキング クッキー ・ 追跡クッキー ・ サードパーティ クッキー(2006年10月12日, Semplice)を読んでいただきたい。)
これにGoogleの技術力、
Privacy Forumの創設者でCIFIP(California Initiative for Internet Privacy)の共同創設者であるLauren Weinstein氏は、MicrosoftやGoogleが集める検索履歴は大変魅力的なマーケティングツールであると語る(http://news.yahoo.com/s/nf/20070406/bs_nf/51313Possible DoubleClick Sale Raises Privacy Concerns)。
さて、サードパーティクッキー技術と広告配信機能、これにGoogleによる検索履歴の保存機能が結びついたらば、どうなるんだろうか。
Worst-Case Scenario(最悪のシナリオ)
Weinstein repeatedly said that he had no reason to believe that either Microsoft or Google would try to amass individual user profiles on the basis of surfing habits and cookies. In fact, he praised Google in particular for the pro-privacy steps the company has taken recently. But he said the situation bears watching.
Part of the problem is that we don't necessarily know what aspects of DoubleClick the companies are going after and how it will be used, Weinstein said. "When Google ads are deployed, they're fairly obviously from Google; they're boxed, they've got an 'Ads by Google' tagline, etc. On the other hand, the DoubleClick model is the opposite. You see a quick flashing of the DoubleClick server domain in status bar, but little else."
To what extent, Weinstein asked, would acquisition of vast ad-serving network like DoubleClick be integrated into the Microsoft or Google network in the same way? "Or would they use aspects of DoubleClick's network or technology to enhance what they're already doing without using exact same methodology?"
DoubleClick Reputation(ダブルクリックの評判)
One of the more challenging aspects of the proposed deal, Weinstein said, is that the purchaser of DoubleClick will have to deal with the ad server's somewhat sketchy reputation.
From the start, Weinstein noted, "DoubleClick has been the poster boy for third-party cookies, and when they started pulling information from widely ranging sources and compiling in it in a central database, they helped drive the opposition to cookies. There are entire Web sites devoted just to blocking DoubleClick ads."
Any company that acquires DoubleClick, said Weinstein, would do well to keep in mind DoubleClick's history and the impression the company left in people's minds. "Even if the eventual buyer wants to operate in a different way," he concluded, "it's still getting in bed with the whole package."
(和訳)
最悪のシナリオ
Weinsteinは、MicrosoftとGoogleがサーフィンの習慣とクッキーに基づいて個別のユーザープロファイルを蓄積しようとしていると信じたる理由を持っていないと繰り返し述べた。事実、彼は特にGoogleが最近とったプライバシーステップを進めた点を賞賛した。しかし彼は状況は見直すべきだと言う。
問題の一部は、DoubleClickの局面は今後どうなるのか、そしてそれがどう利用されるのかが私達には全くわからないということだと、ウェインスタインは言う。「Google広告が実装される時、それらは箱詰めされ'Googleによる広告'とされ、Googleよりの広告であると明らかだ。他方として、DoubleClickモデルは正反対である。あなたはステータスバーにてDoubleClickサーバーのドメインを瞬間的に見るだけで、それ以外なんてまず無いだろう。」
ウェインスタインは尋ねた、DoubleClickのような巨大な広告ネットワークの獲得は、同様にMicrosoftやGoogleネットワークに統合化されないのか?「あるいはまさに似たような方法を用いなくても既に実行している事を、DoubleClickネットワークもしくは技術のようなものを用いて拡張するのか?」
ダブルクリックの評判
提案された取引にて最も挑戦的な様相の1つは、ウェインスタインが言うには、DoubleClickの買い手は広告サーバーの幾分概略だけの評判を扱うことになるだろう。
初めから、ウェインスタインは「ダブルクリックはサードパーティクッキーのためにポスターボーイであった、そして広範囲より情報を引き出して中央データベースにて編集した時、彼らはクッキーに反対するのを促進する手助けをした。ダブルクリックの広告をブロックするためだけに捧げられる多くのWebサイトがあるじゃないか。」
DoubleClickを獲得するいかなる企業であっても、ダブルクリックの歴史を心に刻み、企業が人々の心に残した印象を考慮しなければならない。「たとえ最終的な購入者が違った方法で営業したいと望んだとしても、パッケージ全体でまだベッドに入った状態だ」と彼は結論づけた。
Possible DoubleClick Sale Raises Privacy Concerns
(元記事のhttp://www.newsfactor.com/story.xhtml?story_id=013001783YF1は閲覧できなくなっているので、Yahooに転載された内容を引用した)
一つ付記しておく。
誤解している方が居るんだけど、「他社にはモロなデータを渡しません」とのプライバシーポリシーはこの際、どうでもいい話である。
Googleという企業1社によりありとあらゆるシーン(ユーザーのWebサイト訪問履歴やバナークリック履歴やIPアドレスその他諸々の記録、広告配信、Google AdSenseへの応用)が対応されてしまうんだから、結局はGoogleを信頼するのか否かになってしまうのだよ。
これが多くのプライバシー擁護派や団体が警戒する要因の一つである。
買収後にDoubleClickのパワーやリソースを吸収し存分に生かすのはいかがなものかと、同業他社より幾つかの非難が沸いている。
Microsoft、AT&T、Time Warnerなどの大手インターネットメディア企業は、Googleがネット広告サービス米DoubleClickを31億ドルで買収する計画を厳しく調査するよう独占禁止当局に促したい考えだ。
これら企業の幹部らは、この買収によりGoogleは好況に沸くオンライン広告市場を支配すると主張している。4月13日に発表されたこの買収は、一定以上の規模の買収に適用される標準的なプロセスに従って、米司法省あるいは米連邦取引委員会(FTC)により調査される。
この買収に批判的な企業の幹部が主張するところによると、問題なのは、Googleが既にインターネット検索広告と関連するコンテキスト広告の市場のかなりの部分を支配しているということだという。DoubleClickを買収することで、Googleはパブリッシャーのサイトにグラフィカル広告を配信するサービスの市場において主要プレイヤーとなる。
MSなど競合各社、GoogleのDoubleClick買収は「反競争的」(2007年4月16日, ITmedia)
Googleが計画中のオンライン広告企業DoubleClick買収について、Yahoo、AT&T、Microsoftなど複数の企業が、規制当局に精査を促している。
米国やヨーロッパの規制当局への正式な異議申し立ては提出していないが、上記企業の1社に通じる消息筋によると、懸念を公に表明し始めているという。
この消息筋は、買収がまとまれば、Googleはインターネットで配信される広告の80パーセントを握ることになると述べた。
Googleは米国時間4月13日、31億ドルでDoubleClickを買収する計画を発表した。MicrosoftもDoubleClickの買収に動いていていた。
Googleは、2005年に11億ドルでDoubleClickを買収したサンフランシスコに本拠を置くプライベートエクイティ投資会社Hellman & FriedmanとJMI Equity and Managementから、DoubleClickを取得する。今回の買収計画には、規制当局の承認が必要になる。Googleの企業開発担当シニアバイスプレジデントであるDavid Drummond氏は、米公正取引委員会などの規制当局から承認を得られることに自信を示した。
ヤフーら、グーグルのダブルクリック買収で規制当局に呼びかけ(2007年4月16日, CNET Japan)
プライバシー保護関連のグループとしては、この記事。
是非ともブックマークしていただきたい。いずれ数ヶ月後・数年後に、必ず役立つ内容となるだろう。
Webを支配するGoogle帝国の膨張に対する危惧なのだな。
ワシントンに本部を置く電子プライバシー情報センター(EPIC)は、デジタル民主主義センター(CDD)および米国公共利益調査グループ(PIRG)とともに、FTCがGoogleのデータ収集および保管手法に関する調査を完了し、DoubleClickがデータストアハウスを一掃するとともに、Googleが消費者のプライバシー保護に向けた計画を公表するまで、31億ドルを投じる合併を阻止するようFTCに求めている。
申し立てにおいて、「Googleが提案したDoubleClick買収は、消費者のインターネット上での行動に関する情報を、1つの会社が世界中のどの会社よりも多く利用できるようにするものだ。さらに、Googleには収集する個人データのプライバシー、セキュリティ、精度を保証する法的義務が事実上全くない」と述べられている。
同社はほかにも、「Google Calendar」にあるユーザーのスケジュール、「Google Maps」のアドレス情報、そして「Gmail」の電子メール文書など、そのほか各種サービスのデータも収集と保管を行っている。ウェブ人口の約80〜85%をカバーする米国最大の広告技術プロバイダーであるDoubleClickを買収すれば、Googleは、Time WarnerのAOLやViacomのMTV NetworksといったDoubleClickの顧客を含む数百サイトを行き来するユーザーのウェブ利用傾向について、データベースへのアクセスが可能となる。
公益団体、グーグルのダブルクリック買収でFTCに申し立て--プライバシーを巡り(2007年4月23日, CNET Japan)
Googleの本音に対する危惧
「Google幹部」とやらの話を読んでもらいたい。
Googleの幹部らによると、今のところ同社には、氏名やメールアドレスなど個人を特定できる情報を検索履歴やウェブ利用傾向と統合させる計画はないという。
むしろ同社は、検索履歴やウェブ利用傾向といった個人を特定できない両社のデータとコンピュータのIPアドレスとをリンクさせ、広告のターゲットを絞り込めるようにしたい考えだ。たとえば、1台のコンピュータに繰り返しバナー広告が表示されるないようにすることを同社では考えている(この提携については、2007年中には成立する予定だ)。
しかし、名前やアドレスがIPの値と関連付けられていなくても、インターネットに接続された個々のコンピュータを特定する数列であるIPアドレスを多少いじれば、個人の特定は可能だともEPICは主張している。
公益団体、グーグルのダブルクリック買収でFTCに申し立て--プライバシーを巡り(2007年4月23日, CNET Japan)
じゃあ、話をひっくり返して読み解いてみますか、その他諸々を含めて。
- 氏名やメールアドレスを統合させるつもりはない
- かつてDobleClick社が予定して集団訴訟に引きずり込まれたのだし、当然行うはずもなし。
- そんな事をやったらば、Googleはあっけなく終焉を迎えるだろう。
- かつてDobleClick社が予定して集団訴訟に引きずり込まれたのだし、当然行うはずもなし。
- 検索履歴やウェブ利用傾向といった個人を特定できない両社のデータとコンピュータのIPアドレスとをリンクさせ
- プライバシー擁護派よりは、「政府や警察による照会を経れば個人特定は容易」と言及しておりますが?
- AOLみたいに漏洩事件を引き起こしたらば、どうなっちゃんだろうかと。
- そもそも、記録すべきではないだろうに。
- プライバシー擁護派よりは、「政府や警察による照会を経れば個人特定は容易」と言及しておりますが?
- 広告のターゲットを絞り込めるようにしたい考えだ
- つまりDoubleClickが行っている事業を引き継ぎ、自社が持つノウハウを生かしてより確度が高いものにしたいと。
- つまりDoubleClickが行っている事業を引き継ぎ、自社が持つノウハウを生かしてより確度が高いものにしたいと。
- 個人を特定できる情報
- 直接特定個人に郵便物を送付するのは無理だとしても、かなりの情報は収集されてしまうし。これを個人情報と表記しないのは単なる言葉遊びだ。
- もちろん「個人情報」や「個人を特定できる情報」が何を指すのかは、消費者の各々によりしきい値や判断基準が異なるのは事実ではありますが。
- 直接特定個人に郵便物を送付するのは無理だとしても、かなりの情報は収集されてしまうし。これを個人情報と表記しないのは単なる言葉遊びだ。
- ログ保存期間
- Googleによるログ保存期間は18-24ヶ月とかなり長い期間であり、Googleが事業 - つまりは多くのWebサーバーに関する情報を収集し自社の営利目的に利用する - を円滑に行う上では全く問題は無い。
- 電子プライバシー情報センター(EPIC)のMarc Rotenberg氏は、「18〜24時間後には処理されるべきだ」と述べている。
- ちなみに18-24ヶ月を過ぎたデータは削除されるのではなく「匿名化」されるに過ぎない。
- Googleによるログ保存期間は18-24ヶ月とかなり長い期間であり、Googleが事業 - つまりは多くのWebサーバーに関する情報を収集し自社の営利目的に利用する - を円滑に行う上では全く問題は無い。
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ところで君は、DoubleClick社を本当に知っているのかい?(2007年4月23日, Semplice)
Appendix
Googleが何故か米国法務省よりのログ開示請求を断ったとして、ネット上では英雄扱いされている。だが法務省は個人を特定できるようなもの・IPアドレスをふくむようなものを要求したのではないし、話が最初からおかしいのだ。
政府よりユーザーを守ったように演出するGoogleと、その他大勢(2007年4月20日, LucaBlog)にて記載したが、Googleによるアナウンスは個人情報の保護や配慮よりもむしろ、独自のノウハウの漏洩を恐れたからとしか思えない。
IPアドレスの記録、有効期限が2038年のCookie。ユーザーを重視する企業ならば、有り得ない話だ。
それにも関わらず、Googleを「プライバシーの救済者」として賛美する記事が多いのは何故だろうか?
この記事へのコメント
この件に関して、かなり詳細な書き込みをしましたが、うっかりコピーをせずに送信してしまい、サーバー・エラーでパアになっちゃいました。
しばらく呆然としてしまい、何を書き込んだか忘れており、再度書き込みができませんでした。
初めての出来事で、livedoorで何か起きているのではないかと心配です。
AAACafeも完全放置ですしね。
しばらく呆然としてしまい、何を書き込んだか忘れており、再度書き込みができませんでした。
初めての出来事で、livedoorで何か起きているのではないかと心配です。
AAACafeも完全放置ですしね。
Posted by ベルモンツ
at 2007年04月28日 10:28
livedoorBlog開発日誌によると、コメント関連のエラーが多発しているようですね。
http://blog.livedoor.jp/staff/archives/50573528.html
かなり困ります、どうしたものかと。
管理画面でのアクセス解析なども、固まって表示されない場合が多いようです。
http://blog.livedoor.jp/staff/archives/50573528.html
かなり困ります、どうしたものかと。
管理画面でのアクセス解析なども、固まって表示されない場合が多いようです。
Posted by Luca
at 2007年04月29日 20:54
この間質問させていただいたものですが、別サイトにて質問させていただくことにしました。
こちらのサイトも十分参考になりました。ありがとうございました。
こちらのサイトも十分参考になりました。ありがとうございました。
Posted by ちゃんこなべ
at 2007年05月26日 19:23
ちゃんこなべさんは他のハンドルネームで投稿なされておりましたか?
もしもそうでないならば、申し訳ありません。
最近何故かlivedoorよりコメント通知メールが送られてこないトラブルが頻発しており。
またコメントが反映されなかったり表示されない場合が多々あり。
ブログ運営者としても大変困っております。
もしもそうでないならば、申し訳ありません。
最近何故かlivedoorよりコメント通知メールが送られてこないトラブルが頻発しており。
またコメントが反映されなかったり表示されない場合が多々あり。
ブログ運営者としても大変困っております。
Posted by Luca
at 2007年05月27日 19:54
英語ですが良い動画があったので貼り。
http://www.googledork.com/
http://www.googledork.com/
Posted by itochan
at 2007年06月11日 02:33