2006年04月12日 - トロイによる掲示板への自動的投稿と犯行予告

 いずこかの掲示板・BBS・フォーラムに、犯罪行為の予告や極めてえげつない誹謗中傷が掲載されるのを目にした経験はないだろうか?
 ここ数ヶ月の間「どこそこの学校を攻撃する」や「誰々を殺傷する」などの犯行予告を行った者が、警察に通報され逮捕されたニュースを幾つか目にした。
 犯行予告の投稿が「単なる冗談」なのか「本気」なのか、それを見分けるのは無理がある。逮捕されてから「あれは冗談でした」などと言われても、Postした者が特定され逮捕されるまでの間、対象となった学校では教職員や父兄は大変不安な日々を送ったのは事実だ。

マルウェアによる自動的投稿トラップ


 自動的に・パソコンの持ち主が意図せず勝手に投稿させられるトラップは、かなり以前より存在する。これまではこのようなものは笑いを誘うような投稿や特に意味がない文章ばかりで、それほどの影響はなかった。
 そして自動投稿トラップに遭遇する機会は極めて限定的なものであり、いずれも短期間に消失した。

 近年ではWinnyウイルスとも呼ばれるAntinnyの感染症状としての自動投稿や、またその他のマルウェアによる自動投稿が複数例報告されている。これらの罠を含んだ実行ファイルはこれから何ヶ月・何年もの間、ネット上のどこかに潜み・時にはその機能を発揮するのだろう。

 ここでふっと、大変な不安が湧いたのだ。
 被害者(自動投稿を行ったパソコンの所有者)は、どうなるんだろうか?
 まさかとは思うのだが、IPアドレスを掲示板管理者より開示された警察は、自動的投稿の被害者(パソコンの持ち主)を逮捕するのだろうか?

 Trojan.Sufiage.B(Symantec)を眺めると、相応に刺激的なフレーズが並ぶ。このマルウェアは2chに自動的に投稿するのだが、犯行声明の体となっている。
 さて、投稿の内容をより高度化させたとする。
 例えばパソコンより日時を取得し、投稿より5日12時間後の時刻を本文に含めるとか。具体的な地名や小中学校の名称を含めるとか。また犯行の手口までを具体的にとか。
 つまり「実際に犯行予告として判断され、警察が動き出しそうな文面」としたらば、どうなるんだろうか。

 応用例として、感染者のパソコンが中国のグローバルIPアドレスであったらば、「民主化」とか「天安門広場」などの単語を含んだ文章を自動的に投稿するなどだ。
 (中国ではネット検閲にてこのような投稿を発見した場合、投稿者は極めて面倒な立場となる)

パソコンに感染したマルウェアを駆除するべきではない?


 自動的投稿トロイ・またはマルウェアに感染した場合、本当にパソコンの持ち主が逮捕され訴訟の場へ引きずり出される可能性があるのではなかろうか。
 しかし既に修復済みであった場合、これが所有者による投稿なのか・マルウェアによる自動的投稿なのかを判別するのは困難であるように思われる。

 自身の身の潔白を証明する証拠を失わせない目的で、マルウェアに感染したパソコンは修復せず、コンセントを引っこ抜いて押入れに保存するよう推奨する。
 。。。。というのは半分冗談ですが。
 どうしたらばいいんでしょうかね。