2005年10月07日 - 無断引用を晒された有名サイト、「C」

「C」とは


 「C」なるサイトがある。ここはウイルスやスパイウェアなどのマルウェアや、エンドユーザー向けセキュリティ対策を扱うサイトとして、現在日本では最も有名でそして充実したサイトである。
 サイトの内容は詳細であり、セキュリティ対策ツールの解説も(数は)充実している。Yahooにも掲載されており、極めて短期間でメジャーになったサイトである。

 実はこの「C」、ジオにあった頃より何度か足を運んで観察していました(笑

 去年の夏頃には初心者が初心者向けに作っているような(お世辞にも褒められる内容ではなかった)印象のこの「C」、ドメインを取得した直後からいきなり大変身で。ウェブデザイン的にもいきなり数レベルもアップし、スタイルシートをバリバリと使いこなし、いきなり良サイトの予感が漂いました。

 ただどうも、その内容に不審さは当時からありまして。ウイルス関連のページではどうもアンチウイルスソフトメーカーのホワイトペーパーの内容とほとんど同一のものであるし、ツールの紹介と言っても、実際はただ単に画面をキャプチャするだけでどのようなソフトなのか詳しい言及は全く無いし。そして大体、どのようなソフトなのかまたその操作を、管理人自身があまり理解していなかった(笑

 リニューアル直後あたりにあまりにも「どうかなぁ」と思ったのはですね。第三者の再配布が認められているソフト(HijackThisなど)を、作者や大本の配布元を紹介もせず掲載しているのが引っかかりまして。「お前が作ったのか、おいおい」と思いましたよ、はい。

悪質な無断転載を指摘され晒された「C」


 Webサイト評論(2005-4-4、消失しました)と言う、毛色が変わったサイトがあります。ここはWindowsやネットワークセキュリティを扱うサイトを評論の名目でバッタバッタと切り捨てる、眺めるには面白いサイトで。
 有名なサイトであっても、ここで評論されたらばボロボロですねー(笑
 自分としてはWinFAQがB評価なのはどうも納得がいかないんですが、「あー!わかるわかる!」のような感じで、割と楽しめる内容です。
(自分のブログがあそこで赤裸々に評論されたら嫌だな、とは思うよ。本当に。)

 ここに問題の「C」についての言及がありまして。
 「C」に言及する内容がなかなか興味深かったのです。
 ここでは「C」のウイルス概要,種類がメーカーのページをそのまま書き写しただけだと指摘しているのだよ。
 いや、何と言うか。前々から「C」の内容に不審さは感じていたけど。ここまでバッサリやられるのを見れば、同情を感じます。

「C」の無断引用癖の解消(改心?)について、激しく応援する(と言うか、当時はしてた)


 ちなみにWebサイト評論で晒された後、「C」はサイトリニューアルしたんですが。その際にあちらこちらを全面的に改修し文章の言い回しなどを書き換えたようだ。
 これまで「引用元」「参考としたサイト」を全く掲載せずに無断引用(盗用)してたにも関わらず、ちゃんと書いてるし(笑

全ての引用が悪いとは言わないんだが


 もしも他のサイトなり書籍に優れた内容があったならば、自分でじっくり考察を加えて書き直したり、また紹介したいと考えるのは、悪い事ではない。そのような切磋琢磨が無ければ、技術などは進歩しないだろう。
 そして技術面に関する話であれば、大体の話は極めれば極めるほど同じような内容になるだろう。、どこからかの転載を元にしたとしても、またオリジナルであったとしても、Microsoftのサポート技術情報を元にしたとしても、結論は似たようなものに限られるのだから。

 しかしこのWebサイト評論で晒された「C」の無断引用は、盗用と言われてもおかしくない丸写しだった。またその他のページにおいても、その引用元を明記した例は最近まで皆無であった。
 「C」はWebデザイン的には優れたサイトである。そして管理人が他人のサイトの内容を取り纏める能力は、相応に高いように思われる。今後の活動に期待する。

 しかしこのような無断引用による優良サイト作り、やりようによっては簡単だな。


  1. まずWebデザインを勉強する。
  2. 次に何か適当なテーマを選んで、Google検索をして、その分野に詳しいサイトを探す。
  3. それらの内容をうまくつぎはぎし、自分の考えなり経験のように装って、サイトを作成。
  4. これで「ヘラブナ釣り教室」でも「都内レンガ建築めぐり」でも、どれでも好きな分野で応用、と。


Webサイト批評さんのサイト消失について(2005年4月4日)


 「C」が無断引用(盗用)を繰り返していると指摘していたWebサイト批評さんを、昨日紹介したんですが。
 翌4月4日、Webサイト批評さんは消失し、お星様になってしまいました。
 これは管理人自身による削除なのか、それともジオによる強権発動なのか、それは判然としませんが。
 このようなタイミングでの出来事であり、幾許か責任を感じています。

「C」管理人からはてな運営者を通じた抗議


 はてな経由で削除依頼が来たんですが。はてなへはこのように連絡しました。

1)タイトルの変更
「**悪質な無断転載を指摘され晒されたC」に変更
2)本文中のサイト名を匿名とし、「C」とする。
併せてこの著作件侵害サイトの名称を特定できるリンクのアンカータグを削除する。
3)コメントについては、別に利用規約なりに反してるとは思えず。
はてなと協議の上で相談したいのだが、これについてのはてなよりの返信が無いので、書き込んだ方に連絡を取り許諾を得た上で自主的に削除。

 とりあえずは、そのように対応しました。

今更ながら、あとがき


 今は2005年10月23日。半年経た今であれば、やっと当時の状況のようなものを冷静に把握する事ができました。
 自分のやり方がスマートではなかった、それは事実です。そのために多くの方々にご迷惑をおかけし、心配させてしまいました。
 様々な形で応援していただいた方々に、この場で謝意を表します。

 今回のこの「C」の件では、こちらも多少なりとも成長し。
 いかにその主張が正論だとしても正しかったとしても、対応がまずければ他所様にご迷惑をおかけするとの教訓を得ました。
 あちらは相変わらず著作権侵害行為を繰り返してはいるようですが。現段階ではこれ以上関わりになるつもりはありません。
 まずは様子見なのです。

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 ソフトウェア無断再配布と著作権侵害

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このブログは、Lucablog 2005-04-03 無断引用を晒された有名サイト、「C」(http://d.hatena.ne.jp/LucaLuca/20050403#p2)を修正・加筆し移転したものです。

この記事へのコメント
きっとCさんが暴れてWebサイト評論が消えちゃったんでしょうね。想像に過ぎませんが。

きちんとした引用の形式を保てば、引用は法律上保護されます。著作者に連絡の必要はありません。つまり、無断転載はダメですが、無断引用はオッケーです。
(参考に、こないだの最高裁判所サイト問題の解説
http://d.hatena.ne.jp/copyright/20060326/p1 )

しかし、自分のコンテンツを書き加えなければ、引用とはいえません。言葉の端々を変えても著作権は生きます。(むしろ勝手に書き変えたことに問題が発生する)

たぶん法に訴えるとしたらそのメーカーの人達ですよね。
ですがあちこちから少量ずつを転載して集めた場合、メーカーの人もいいづらいのかもしれません。自分のところの分が少量だから。
著作権違反で有名な 464.jp の例でも、サイト閉鎖までは、ずいぶん時間がかかってました。
Posted by itochan at 2006年04月09日 02:44
当時の事を思い返すと、大変複雑な気持ちになりますね。やはり自分に何らかの責任の一端があるような気にもなります。

>自分のコンテンツを書き加えなければ、引用とはいえません。
その辺の解釈は、難しいんですが。自分はこんな感じで心がけております。
http://blog.lucanian.net/archives/50619801.html

著作権侵害は侵害されたサイドでなければ訴訟の場に引きずり出せませんし。また一般的な情報に過ぎないと言われれば盗用が明らかであっても難しいのやもしれません。
Posted by Luca at 2006年04月09日 23:42
こんちにちは「C」サイトの話は参考になりました。

jugemで有名な某○○○○ニュースサイトは
写真や記事のパクリでランキング上位の常連。

海外の写真や専門サイトの写真を全てパクって掲載。
かろうじて、最近パクリ元にリンクするように
なりました。

上記のブログを真似て、似たような写真パクリの
ニュースサイトが、いくつも出来る始末。

アクセス数が多いだけにタチが悪いです。

Posted by jugem at 2006年06月16日 22:22
まとまっていませんが。適当に列挙します。
問題は次の点
1.再配布の問題
1-1 再配布におけるセキュリティ上の問題・・・アップロードされているファイルの出所が不明
1-2 無断再配布による著作権者の権利侵害(公表権、公衆送信権?)
2.ただ乗り(フリーライド)の問題・・・善意や趣味の目的で作成したフリーソフト作者の労力にただ乗りした金儲け(儲かるの?)

2ちゃんねるの投稿をまとめた2ちゃん系blog問題と似ているように思います。
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0609/20/news007_3.html
http://antihjc.s10.xrea.com/

引用元明示、主従関係等の要件を満たせば、「引用」は日本の著作権法上認められているはずなので、「無断引用」というより、「無断転載」あるいは「丸パクリ」と言うのが適切かもしれません。
http://bushclover.nime.ac.jp/c-edu/ref.asp#10
Posted by monasan at 2006年10月17日 17:05
指摘された問題点むしろ次の話題(50368594.html)でしょうか。
1-1については、大変危惧しております。
一例として診断補助ツールとして著名なHijackThisは多くのサイトが再配布しておりますが、MD5シグニチャなどは公開されておらず、電子署名もありません。

>引用元明示、主従関係等の要件を満たせば
全く満たしていない事例でありましたが、あまりセンシティブな用語を用いて相手を刺激したくなかったのです。

詳しい経緯は別コンテンツとして取り纏めておりますので、興味がありましたらば一読願えないでしょうか。
http://www.lucanian.net/websiteriticism.html
Posted by Luca at 2006年10月17日 21:39