2005年07月10日 - VirtualPCとRAMディスク(i-RAM)利用による高速化
VirtualPCとは何だ?
以前よりVirtualPCを活用してるんですが。
VirtualPCとはエミュレーターで、OSを起動して(ホストPC)その中でまた別のOS(ゲストPC、バーチャルマシン)を起動するためのエミュレーターで、VMWareみたいなものです。
Virtual PCは現在はMicrosoftから販売されてます。
http://www.microsoft.com/japan/windows/virtualpc/default.mspx
正しい使い方としては、現在インストールしているのがWindowsXPだけどMeを少しだけテストしたい場合に、このゲストPC上にMeをインストールして利用するとか。
Mac版では、MacユーザーがWindowsを少しだけ利用したい場合にゲストPC上のWindows OSを利用するとか。
そんな感じなんだけど。
最近はOS、特にサーバーをこのゲストとしてインストールして活用し、万が一の機器の障害時に速やかに復旧するような用途が期待されております。
自分は以前よりVirtualPC上にてウイルスやスパイウェアを実行したり、怪しいサイトを無防備な状態で開いて挙動を観察したりしているんですが。
ごのゲストPCはマルウェアを踏んだりする場合サンドボックス状であり(少し言い回しが違うような気が)、ゲスト上ではいきなりシステムファイルを削除したりウイルスを実行したりしたとしてもですね、ゲストOSをシャットダウンし変更を破棄すれば元通りなのです!
そしてゲスト上で何やっても、ホストOS(実機に直接インストールしているOS)には何も問題は起きません。
VirtualPCの問題点
しかしですね。マルウェアに感染させて観察するには、どうも限界のようなものを感じていました。
普通に使う分には特に問題はありませんが。
(唯一の問題点は、ネットワーク経由・または共有ディスクにて数百MBの単体・複数のファイルをやりとりする場合に、失敗したりデータが破損する例がある)
このVirtualPC上でのマルウェア感染テストには一点、致命的な不具合があります。
- アンチウイルスソフト利用時に起動時スキャンを利用している場合、ゲストOSの起動が極端に遅い
- 感染中・非感染中に限らず、アンチウイルスソフトによるスキャンが極端に時間がかかり、場合により1時間程度必要(製品により時間の程度が異なるが)
つまりゲストPCのバーチャルハードディスクにひたすらアクセスさせるような作業では、どうも挙動が遅すぎるのです。
(バーチャルハードディスクとは、インストールしたゲストPCをインストールする場合のハードディスク状のもの。容量可変ならばXPなら1GB程度から1.5GB程度の単体のファイルになる)
ハードディスクの音がずーーーーっと続くのは、あまり宜しい図ではなく。
そしてハードディスクの寿命短縮化も気になるのです。
RAMディスクによる展望
まず考えたのが、シリアルATAなんですが。これは根本的解決にはなっておらず、意味無しでした。
次に大容量のコンパクトフラッシュカード。4GBなどの製品が販売されてますが、これにゲストPC用のバーチャルディスクを置けば、駆動部が無いのでこのような作業には宜しいのではと考えたんですが。
512MBのを試せば、USB2.0接続では高速タイプのコンパクトフラッシュカードであってもファイルへのアクセスなり転送速度そのものがどうも満足いくほどではなく。
PCIではどうなんですかね。
(いずれにしても4GBのを買う前に気付いて本当に良かった、と)
次のアイディアとして、RAMディスク。
RAMディスクとはメモリー上にハードディスク状のものを設置して利用する技術で。昔ハードディスクの容量が小さく読み込み速度が遅かった時代には大変重宝したようですが、まだまだ現役だったりするようで。
これを実現するAR RAM Diskなるソフトがあるんですが、最大2GB。やや容量が少ない。
メインメモリの一部をディスクに「AR RAM Disk」
何とかならないものかと悩んでたんですが、こんなのがありました!
これはソフトウェア的なRAM Diskではなく、ハードウェアによるRAMディスクですね。
GIGABYTEは、DRAMを使ったRAMディスクカード「i-RAM」を発表した。最大で4GバイトのDRAMを装着でき、HDD代わりに利用すればWindows XPが数秒で起動する。
i-RAMを起動時に利用すれば、マシンをより高速に立ち上がることができる。従来は1分以上かかっていたのが、わずか数秒で起動してしまうのだ。
「RAMディスクの再来」により、Windows XPが高速ブート可能に
電源が落ちても短期間であればデータが消失しない、これがいいですね。最大120MB/secの実行速度ならば、実用上全く問題は無いし。
「i-RAM」は4本のDIMMソケットを備えたPCIカード。シリアルATAコントローラを搭載し、シリアルATAコネクタにケーブルで接続することで、シリアルATA HDDとして認識される。
COMPUTEXでの説明時は、最大4GBまで搭載可能としていたが、その後仕様が拡張され、8GB(2GB×4)まで搭載可能となった。利用可能なメモリは128MB〜2GBまでのDDR SDRAMで、異なるメーカー/チップ/容量/スピードのものを混在可能。
DRAMの性質上、電源供給が止まるとメモリの内容が消失するが、本製品はPCIバスのスタンバイ電源で動作するため、PCをシャットダウンしても、コンセントを抜かない限り、データは保持される。さらに、専用のバッテリもカード上に搭載しており、完全に電源供給を停止しても、16時間はデータを保存できるという。
日本ギガバイト、COMPUTEXで披露した新製品を解説〜iRAMは最大メモリ8GBに仕様変更
i-RAM、これは買いか????出荷は8月末から9月の予定なんですが、とりあえずボーナスは温存しておきます。
I・O・DATA社のRAMディスク、RamPhantom(ラムファントム)
mashさんから、こんな製品を紹介されました。
http://www.iodata.jp/prod/memory/list/2004/ramphantom/index.htm
「RamPhantom LE版(簡易版)」はI・O・DATAのメモリを購入しないと利用できない、無料版。最大800MBまで。
通常版は5980円(ダウンロード販売は1980円)。RAMディスクの最大容量は3.4GB。
ファイルシステムがFAT32なのが気になるけど、NTFSは利用できないんでしょうか。
それは置いておいて。
ソフトウェア的に実行するならば、前述のAR RAM Diskが最大2GBなので、これよりも最大容量が大きいですね。
メーカーのテストでは、「約19倍速い」らしいです。ただATA100なのかATA133なのかが気になるけど。
(HDは7200rpm/8MB/ATA133、メモリーはDR266/PC2100)
とりあえず駆動部でガリガリが無いならば、これもVirtualPC利用時には視野に入れても良さそうです。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
このブログは、Lucablog 2005-07-10 VirtualPCとRAMディスク利用による高速化(http://d.hatena.ne.jp/LucaLuca/20050710)を修正・加筆し移転したものです。