2005年05月02日 - 楽天のメルマガは迷惑メールかスパム

 以前からネット上では、楽天を利用すればユーザー登録もしておらずメルマガの申し込みもしていないのにも関わらず、メルマガが送られてくるとの話があった。
 実はLucaさんも、である(笑
 申し込んでいない楽天のメルマガが配信されるのですが(楽天)

 これは実情をしっかりと確認してレポートしてみたく。今回改めて現状を確認する目的で、楽天で買い物をしてみる。なお念のため別の場所で2回注文した。
 最終的な注文確認画面において、「この内容で注文する」のボタンがトップにあって、それを押すだけに思えたんだけど。
 じっくりこの画面を眺めたらば、一番下にこのようなものがあった。

☆この楽天ショップからのお知らせ
楽天からのメルマガ(メルマガはHTML形式やテキスト形式でお送りしております)
☆ショッピング全般(楽天市場ニュース)
☆生活・インテリア(楽天インテリアニュース)
☆(あと一つは趣味がモロバレなので略す)
(☆印は、ラジオボタンである。)

 いずれも予めチェックが入った状態であり、このまま送信してしまえば自動的にメルマガ等を希望したかのように登録されてしまうのだよ。
 そしてそれらの下にもう一つ、「この内容で注文する」のボタンがあるじゃないですか。
 画面の上部の「この内容で注文する」をそのまま押すユーザーが何パーセント居るのかわからないけど。これでは(結果として)自分がメルマガ登録を申し込んだとは気付かないユーザーが居ても当然だろうに。
 大体、デフォルトで予めチェック入りなのが不満だ。ユーザーの錯誤(と言うよりはむしろうっかりミス)を誘ってるとしか思えない)

楽天からのメールは、了解を得ていない単なる迷惑メールか?



 以前楽天のモールを利用した後に、申し込んだ覚えが無いのに楽天からのメルマガが送られてきたんですよ、はい。 早速再送拒否な手続きをしました、確かに。
 ところがですね、一年ほど経ったある日。2004-10月に「楽天会員ニュース」なるものが送られてきたんですよ。
 問い合わせると、このような回答だった。

1)メルマガには楽天市場ニュース等やショップからのお知らせ、およびモールのショップごとの個別のメールが含まれる。
2)それとは別に、楽天会員ニュースなるものを2004年10月に新たに作った。
3)楽天会員ニュースの配信先は、以前楽天市場ニュース(メルマガ)の配信を断っていたユーザーも含まれていた。


 また楽天担当者は返信にて堂々と「メルマガと別に(メルマガを拒否したユーザーに対しても)楽天会員ニュースを送る」と明言なされました。
 つまり、「楽天会員ニュースはメルマガとは違う、だからメルマガの受信拒否手続きをしたユーザーに送付しても、問題は無いだろう!」との話であったのだ。
 (なお「楽天会員ニュースの中身は、従来のメルマガとほぼ全く変わらない内容であった)

 総務省の「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律の概要」を眺めてみた。

「特定電子メール」の定義(つまり迷惑メールの意味)

 その送信をすることに同意する旨の通知をした者等一定の者以外の個人に対し、電子メールの送信をする者(営利を目的とする団体及び営業を営む場合における個人に限る。以下「送信者」という。)が自己又は他人の営業につき広告又は宣伝を行うための手段として送信をする電子メールをいう。

拒否者に対する送信の禁止
 送信拒否の通知をした者に対して送信者が特定電子メールの送信をすることを禁止する。
特定電子メールの送信の適正化等に関する法律の概要(総務省)


 どう見ても、この「再送禁止規定」に抵触するんじゃないでしょうか、この楽天からの迷惑なメールって。
 (大体楽天での購入時に、ユーザーの錯誤を期待してる仕組みであるって事実は、不親切で不誠実であるのは確実である)
 メルマガや宣伝メールの様態を変えれば、嫌がって拒否してるユーザーに何度も何度も(別のメルマガとして)送りつけられると考えているならば、法的にどうかとは別の次元として、社会通念上それはおかしいんじゃないでしょうか。

東北楽天ゴールデンイーグルスをあんまり応援する気分になれない理由


 このブログの読者に楽天ファンが居たらば、申し訳ないんだが。
 プロ野球新球団設立にあたってライブドアと楽天が激突し、結果としてライブドアが負けたのは、皆さんご存知だとは思われますが。
 ライブドアが排除された理由は、「アダルトコンテンツを含むものを運用するのは、望ましくない」との理由だったそうな。

 楽天 三木谷浩史社長の嘘(弁護士紀藤正樹のLINC TOP NEWS)
 ライブドア、ホントにアダルトが致命傷に?(13Hz!)
 楽天・ライブドアのアダルト問題(NETAFULL)
 楽天の無修正アダルト問題にみる世論のまちがい(厨子ブログ)

 実は楽天もエロなコンテンツを持ってたりはするのだが、ショウタイム(楽天グループのエロ動画配信業者)はクレジットカードで事実上年齢制限ができてると回等して切り抜けた。
 しかし楽天は、公の公聴会にて隠し通したこんなのがあるのだよ。なかなか過激なTitleですね、これって。
 【大人のブックス】成人コミック・官能小説・ヌード写真集・アダルトDVDの予約・通信販売ショッピング - 通販オンラインアダルト書店

楽天ブックスでは、会員登録をされていなくても、お買い物ができます。

だし。
 そしてここは、クレジットカードを使わず代金引換でも購入できる(これ重要)。つまり楽天が主張したショウタイムでの年齢制限ってのは、ここでは通じない。
 楽天、エグい。

 ちなみに「これもじっくり眺めてもらいたい」と書こうとした今になってやっと気付いたんだけど。
 内容が変更されてるなぁ、第12条が別ページになってた。一応メモってはいたけど、個人情報保護法の前と後では対応が違うんだろう。


第12条(会員情報の取扱い)
 当グループは、当グループの個人情報保護方針(http://privacy.rakuten.co.jp/)に従い、個人情報を取り扱います。
楽天会員登録規約


 では現在の、第12条の新しいページを眺めてみよう。

5. 個人情報等の取り扱いについて
(2) 共同利用者の範囲は、当グループの各社(※5)となります。
※5 当グループとは、次の各社をいいます。[2005年4月1日現在]
9. 株式会社ショウタイム(注意:エロ動画配信業者)
【楽天市場】個人情報保護方針


 つまりはですね。
 オンラインモールを利用したユーザーの個人情報は、楽天グループのエロ動画配信業者にタレ流されるって事なんですね!
 ちなみに仕事の上で必要な物品を、私費で楽天から購入した事がありますが。その際に職場の住所を登録してしまいました。
 だからですね、職場宛てにアダルトなエロ業者からの郵便物とかメールが送られてきたりするんでしょうか。もしもそんな機会があったらば、社会的信用を失ってしまいます。

 個人情報保護法が施行された現在、ユーザーからの問い合わせに対して、少なくともどのような経緯で個人情報を取得したのかを回答する義務があるようです。
 Lucaさん宛てにメルマガなり迷惑なメールを送ってくる楽天は、こちらの本アドの一つのみにメールを送付してきました。
 そこで先日、このメアドはいつどこのモールで登録したものなのかを質問したんですが。回等が無く、放置されております。
 再度情報開示請求をしたらば、応じてもらえるんでしょうか。
 また申請しても放置されたりした場合、どこに訴えればいいんでしょうか。
 (こちらのうっかりとは言え、仕事に使う本アドに送信されるのは困るんですが)

(続編)楽天の楽天市場ニュースは、拒否しても送られてきた(2005年5月3日)


 メールのチェックをしたらば、「楽天市場ニュース」が届いてた・・・・・・・・
 こんなのを申し込んでいないですが、本当に。

差出人:楽天市場ニュース
件名:祝・8周年記念★ブランドや極上米沢牛もポイント8倍!【楽天市場】(2005/05/02)
送信日時:2005年,5月2日, 月曜日, 午後5:18

 当初、楽天市場利用時の最終確認画面がトリッキーな作りなので、申し込んだ覚えが無いのに送られるってのは、画面スクロールをしなければ気付かない部分にメルマガ関連の項目がありそれをユーザーに気付かせないようにしてる悪辣さによるものだと思い込んでたんですが。
 確かに間違いなく、メルマガ申し込みのラジオボックスのチェックは外しましたよ、本当に。
 付記ですが、このメールアカウントで以前何度か楽天関連のメールを受信しましたが。その都度受信拒否の手続きをしています。だから以前の古い楽天との取引による個人情報登録の結果として楽天のメルマガが送られて来るのは、ありえない話です。
 半年前に最後に受信拒否手続きをした後は、楽天市場ニュース等も楽天会員ニュースも送られてはいないメールアドレスだし。

 再送禁止規定を無視したとは思いづらく。ですからこれは、
 「楽天のメルマガは、楽天市場利用時に申し込まないように設定していたとしても、ユーザーの意思を無視して送られてくる」で確定です。
 (うっかり油断してこのメールアカウントを使って商品を購入したんですが。今になって思えばこのような「楽天的に汚染されている」アカウントをテスト時に使うべきではなかったような気がします。新規のメールアカウントであれば、より問題点がクリアに判別できたんで)

 これってどこに相談すればいいんでしょうか。
 総務省・消費者生活センター・その他色々ありそうなんですが。
 考えてみれば、「ショッピングモール利用時に拒否したメルマガを、ユーザーの意思を無視して送る」事は、違法ではないような。

2005年5月12日追記事項


 個人情報相談窓口開設1ヶ月間の相談概要(まるちゃんの情報セキュリティ気まぐれ日記)を見れば、このような事例での通報例は無いらしい。
 「同意のない提供」や「目的外利用」には該当しないような気がする。
 いずれにしても、楽天側としては「注文時のユーザーの錯誤や操作ミス」との見解を示して逃げるような気がする。
 (と言うか。ユーザーサイドとしては、これを証明する手段が無いのだよ)
 個人情報保護法施行直前にLucaさんは楽天に対し、「このメアドに対して送られてくるメルマガは、一体いつどこの店舗への取引にて登録されたんですか?その登録経緯なり個人情報のやりとりを教えて下さい」と照会したものの、無視されたままです。
 再度この問い合わせを行ってみる価値とか意義があるのならば、やってみるんですが。そんな意欲が湧かず。

楽天からの個人情報流出(2005年12月23日)


 追記し忘れていたので、やや古いニュースながら。

 楽天は7月23日、楽天市場に出店している店舗の一部取引に係る個人情報が流出したと発表した。
 マスコミから「楽天市場の店舗での取引に係る個人情報が流出しているという情報があるが、真実か」との問い合わせが楽天にあり、このマスコミの持っていた流出情報を照合したところ店舗の情報と合致したため、流出の事実が判明した。
 楽天では、「これまで、店舗がメールを誤配信したために顧客の氏名などが流出したケースは数回あるが、クレジットカード番号までが流出したのは初めてのことだ」(楽天広報)としている。
楽天からクレジットカード番号を含む個人情報が初めて流出(CNET Japan)


 この時点では、詳細がわからず何とも言いがたかったんだが。
 その後に判明した、楽天市場の個別の店舗におけるユーザー個人情報の取り扱いを知り、大変背筋が寒いのだよ。


 楽天市場の加盟店「AMC」を利用した顧客の個人情報が流出した事件で、AMCがクレジットカード情報をどう扱っていたかが明らかになった。AMCは楽天市場の店舗管理システムから、CSV形式の表計算ファイルとしてカード情報を含む顧客情報を一括ダウンロードしていた。情報の流出経路は不明だが、このファイルが何らかの形で外部に漏れ出した可能性が高い。
 取引の多い一部の大規模店舗は電子モール運営元の楽天から特別な審査を受けた上で、自社の顧客のカード情報を一括ダウンロードする権限を得ている。
【続報】楽天の情報流出、加盟店でのカード情報管理体制が明らかに(IT Pro)


 このような顧客の個人情報を、楽天市場の店舗が知る必要が存在するんだろうか?
 悪意のある従業員による被害を防ぐ目的で、アクセス権限を持つ人物を限定ししかり管理するだけではなく、「知る必要が無い情報は、知る必要が無い者に渡すべきではない」と、自分は考えるんですが。

 今回の事件は「楽天市場における情報管理が甘かった、また一部店舗の従業員の悪意のある行いによる被害だ」。
 そのような矮小化した議論は、何の意味も成さない。
 それは責任の所在を特定個人に押し付け、システムそのものの欠陥に伴う楽天の責任を覆い隠すだけである。

 企業母体としての楽天による管理のみならず、ユーザー軽視の結果としか自分は考えているし。この事件は、起こるべくして起きたのではないでしょうか。

 皆さんはどう思われますかね。

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このブログは、Lucablog 2005-05-02 楽天からのメルマガは迷惑メールかスパムなのか(http://d.hatena.ne.jp/LucaLuca/20050502)を修正・加筆し移転したものです。