2004年11月12日 - Apple社、オンラインストアでの評価操作

 オンラインショッピングにおいては、実際に商品を手にし眺め評価できないため、購入にあたっての判断は大変難しいものである。


 Appleは同社のオンラインストアで、ユーザーがMacやiPod用として各社から出ている製品について自分の評価を載せられるようにしたが、しかし同社の製品には自動的に最高ランクの「5-Apple」(5つ星)が付くようにしている。
 これについて、同社はFAQページで次のように説明している。
 「Appleの全製品に『5 Apples』を与えるのは、これらが素晴らしい製品だと考えるからです。それに、リンゴが1つでも足りなかったら製品を信頼していただけないと思います」。なお、後半の一文は4日午後に削除されてしまった。
アップル、自画自賛の「5つ星」--オンラインストアで顧客評価を掲載(CNET Japan)


 日本語版のオンラインストアは、これなんだけど。このような評価はあったかなぁ、見覚えが無い(忘れているだけなら、すまないんだが)。
 The Apple Store (Japan)
 俎上に上げられてる英語版は、これ。
 The Apple Store (U.S.)

 現時点では「Customer rating」しか表示されていないが、以前は5-Appleなる項目があったのだ。
 アップルの「五つ星」が消えた--オンラインストアでの自社製品評価を中止(CMET Japan)

 製品に対する評価は様々な視点から得られるものなんだろうが。
 一例としてダウンロードサイトの、ソフトウェアについてのユーザーの評価が書かれているCNET-Downloadを見てみよう。
 Downloads - CNETAsia
 ここでは有名なソフトウェアであっても、ユーザーからの忌憚の無い意見でバッサリと評価されている。 このような中立的な評価は、導入にあたっての判断基準としては一定の価値がある。
 (もちろん悪意があるユーザーやメーカー側の自作自演の可能性はつきまとう)

 例としてある有名なスパイウェア対策ソフトは、ワールドワイドで利用されている最もメジャーなものであるのだが、これで解決できなかったユーザーからマイナス評価を受けて評価のレベルはプラスマイナスゼロ程度である。
 (つまりは、異常なほどポジティブな評価を受けているマルウェア対策製品は、その点で既にいかがわしいのだ)
 評価の形での製作者へのフィードバックは、メーカーへの改善要求の形でより良い製品作りのために叱咤激励となるであろう。

 ちなみにある悪質なインチキっぽいセキュリティソフトの評価をCNET-Downloadで見たところ、あまりにも評価が駄目駄目であった。
 少しは自作自演で盛り上げてもらいたかったのだが、そこまでは気が回らなかったのだろう。

 今回のApple社の問題は、メーカーのおすすめ!と、ユーザーの評価を混同させ誤解させた点で不適切なものであった。
 これはユーザーの購買行動における判断基準を不当に操作したものだと書くブログも海外にはあるようだが。
 Apple社のコメントがあまりにもユーザーを馬鹿にしたものであった点はどうかとは思われるものの、シャレをそこまで本気に叩かなくてもいいのになぁ、的感覚である。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 このブログは、Lucablog 2004-11-12 MacのApple社、オンラインストアでの評価操作(http://d.hatena.ne.jp/LucaLuca/20041112)を修正・加筆し移転したものです。